助からない‽ [妄想釣人]
SPFと、コンパネの田船 [妄想釣人]
オダの妄想 [妄想釣人]
川鵜の話 [妄想釣人]
八寸のヘラブナ [妄想釣人]
8寸のヘラブナは、4歳(満2~3歳)くらい、成長期の真っただ中です。翌年には、9寸~尺近くになっています。8寸のヘラブナが、毎年、顔を見せるということは、ヘラブナが、順調に育っていることを意味します。
ヘラブナの育たない池は、毎年、釣れるサイズが、少しずつ、大きくなっていきます。その代り、釣れる数が、少しずつ、減っていきます。
この池は、維摩池です。春には、大助を狙う釣り人で賑わいます。しかし、ハタキのシーズンが終わると、閑散としています。この池、産卵行動は、活発ですが、8寸のヘラブナは、あまり見かけません。順調に育つことができない、「何か」が有るようです。
名古屋市の北東部には、数多くの池があります。釣りのできる池のほとんどは、維摩池と同じタイプです。ヘラブナが、順調に育つ池は、貴重なのです。
床のヘラブナ釣り [妄想釣人]
寒さが厳しくなる、12月後半から、ハタキ時分までが、床釣りの面白い季節です。
床の釣りでは、水底の状態が問題で、砂地や泥など、滑らかで平らな場所が理想です。大きな砂利が、浮いている所や、ゴミのたまり場は、難しくなります。ヘラブナの寄り場と、床の状態は、セットで覚えることが必要です。
シーズン当初は、ヘラブナの動きも活発で、上ズリに神経を使います。厳寒期になると、餌の打ち過ぎが、坊主を招くこともあり、釣り方の選択が、問題になります。
ヘラ浮子の選択は、様々な状況で、鍵になります。
今年の風越池では、12尺と14尺が活躍しています。12尺では0,6g、14尺では0,78gを使っています。
錘合わせ
錘合わせは、鈎無しで行います。鈎の重量、餌の重量を、個別に把握するだけで無く、別の意味を持っています。
そのため、ヘラ浮子のTopは、宙釣りが、可能な程度の太さを選びます。重い餌には、太いTop、軽い餌には、細いTopを、選択しています。
暇人工房のセット釣り [妄想釣人]
筏川
遥か昔の12月、穏やかに晴れ、放射冷却の影響で、凍りつく寒さであった。早朝から車を走らせ、筏川の準寄せ場に向かった。一番乗りで、他の釣り人はいない。時間を掛けて見回り、橋の近くに、釣り場を決めた頃、多くの釣り人もやってきた。
私は、18尺の両グルテンで、カッツケ釣り、回りの嘲笑が聞こえる中、釣り始めた。10分ほどで、初アタリ、30分もしない間に、入れ食い状態になる。
恨み言が聞こえる中、昼前に納竿した。
このような経験は、1度や2度ではありません。
12月は、浅棚が面白い。
棚読み
名古屋の厳寒期、池の水温が、一番低くなるのは、2月頃です。そうしてみると、1月と3月、12月と4月は、同じくらいの水温になりそうです。
池に、酸素を供給するのは、雨や雪、そして、植物プランクトンの光合成です。夏に、大量発生したプランクトンは、水の濁りとして残っています。
12月は、冬至に近く、太陽の高度は、一番低くなります。光合成に必要な光は、水底近くまでは及びません。
私の棚読みは、天気の流れと、水の透明度を、判断材料にしています。大雨が降り、風が吹くと、水底まで酸素がいきわたり、床釣りが面白い。
穏やかな日が続くと、下層に冷水が集まり、酸素濃度も低くなる。正宙より上の、セット釣りが本命になります。
風越池のセット釣り
私が釣りをするのは、午後の3時間です。魚影が薄くなったので、寄せるのに、30分程度、掛かります。効率よく、釣れる釣り方を、見つけないと、ボウズもあります。
仕掛け
バランスのパターンは、右端がF型、残りはMF型です。立ち上がり深度が、深くなるように調整しています。明確な使い分けは無く、「換えてみる」といった感じです。
上鈎は5号、鈎素長6cmくらい、下鈎は3号、鈎素長は、ヘラ鮒に聞いています。
風越池の異変 [妄想釣人]
経緯
5~6年前から、成魚放流が始まる。初めの年は、鵜の飛来数が増え、冬場の釣果が減っただけで済んでいた。
成魚放流を繰り返すに従い、ヘラ鮒は釣れなくなっていく。そして、3年くらい前からイカリムシ症が顕著になる。
耐性を持つイカリムシに、効果は無く、スジエビなどが被害者となる。エビは絶滅、ヨシノボリも、顕著に数を減らしている。
彼らの多くは、死んでしまった。
批判的な、賢者の言葉は、愚か者に届かない。
生態系を理解しない、馬鹿な釣具店が、薬品の調達を担い、散布を促していると聞く。今年も、水温が上がり、イカリムシ症が顕著になると、夜間に薬剤を散布している者が居るらしい。
6月末ごろから、大きな異変が現れ始めた。大量に発生するはずの植物プランクトンが減り、水が澄み始めた。
去年は、階段が見えない状態であった。水が入れ替わった訳でもないのに、6月ごろから、階段がハッキリ見えるようになった。
去年は、大量の植物プランクトンで、このように濁っていた。
傘の張替えと [妄想釣人]
場所読みの妄想 [妄想釣人]
春の場所読み
ヘラ鮒釣りには、1場所、2餌、3仕掛けという言葉がある。場所を読む技術は、重要なのだが、釣り人は、しばしば、的外れなポイントに竿を出している。
ヘラ鮒の釣れる場所は、季節や地形、風など、様々な要素で変化する。自然条件をどの様に評価するかで、その日の釣果が変わる。
春は、大型のヘラ鮒が顔を出す。場所読みが当たれば、思わぬ程、嬉しい釣果もある。
梅の開花から、桜の開花頃
厳寒期が終わり、巣離れから、乗っ込み、最初のハタキがある時期である。この時期は、産卵行動を念頭に入れ、「水温の高い場所」を考え、場所選びをする。
春の見返り池
見返り池は、大型のヘラ鮒を狙う釣り場である。だが、期待が出来るのは、巣離れからハタキの終了する6月頃までである。場所読みが的確ならば、釣れる確率はグンと良くなる。
見返り池の地形
場所読みは、地形を理解することから始まる。川を堰き止めて作られた池は、地形が複雑である。黄色が1m、オレンジが1.5m、ピンクが2m、紫が3mのラインで、紫の斜線部分が最深部である。北側が浅場、南側が深場である。
1~6番と16番が深場で、7番、9番と13~15番は境界、8番と10~12番が浅場である。
ハタキで、8番と11番の水路に入るのは、3月下旬から4月半ばまでで、それ以降は北側の浅場一帯と、12番から14番の岸際で、夜間にハタキに入る。また、4番の水門付近のゴミにも、一部のヘラ鮒がハタキに来る。
過去には、水量の影響で、7月初めまで遅れたときは、16番一帯がハタキ場所になったこともある。水温の上昇に従い、ヘラ鮒の産卵適地は変わっていく。