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床のヘラブナ釣り [妄想釣人]

 寒さが厳しくなる、12月後半から、ハタキ時分までが、床釣りの面白い季節です。
     
      
 
 床の釣りでは、水底の状態が問題で、砂地や泥など、滑らかで平らな場所が理想です。大きな砂利が、浮いている所や、ゴミのたまり場は、難しくなります。ヘラブナの寄り場と、床の状態は、セットで覚えることが必要です。

 シーズン当初は、ヘラブナの動きも活発で、上ズリに神経を使います。厳寒期になると、餌の打ち過ぎが、坊主を招くこともあり、釣り方の選択が、問題になります。

 ヘラ浮子の選択は、様々な状況で、鍵になります。

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 今年の風越池では、12尺と14尺が活躍しています。12尺では0,6g、14尺では0,78gを使っています。

 錘合わせ
 錘合わせは、鈎無しで行います。鈎の重量、餌の重量を、個別に把握するだけで無く、別の意味を持っています。

 そのため、ヘラ浮子のTopは、宙釣りが、可能な程度の太さを選びます。重い餌には、太いTop、軽い餌には、細いTopを、選択しています。

 速攻の共ズラシ
 ヘラブナの魚影が濃く、比較的に、活性が高いフィールドで採用しています。バラケ餌と、喰わせ餌にグルテンを使った、セット釣りです。

 バラケ餌は、段差バラケ、マッハ、グルバラ、各一袋の混合餌4に、水1を入れ、練り切り、そこに、水を加えて戻します。バラケ時間が、30秒くらいになるように調整します。

 喰わせ餌は、綿グルテンを、柔らかめに作り、少し練ったものです。バラケは、大豆くらい、喰わせ餌は小豆くらいに付けます。

 使用するヘラ浮子は、M型で、1,2mmテーパーPCのTopです。床取りは、なじみ幅を、餌落ちの位置か、そこから1節程度にします。浮子がなじみ、1節程度戻るまでが、アタリ待ちの時間ですが、遅ければ、15秒くらいで餌を切ります。

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     この2本が、M型、1,2mmテーパーPCTopです。

 ヘラブナをよせるのに、効果が高いのは、なじむまでに散ったバラケです。ヘラブナを、足止めするのは、床に散らばる餌塊です。大量を少なくより、少量を多くすると、効果が高くなります。

 M型のヘラ浮子は、喰わせ餌が先になじみ、バラケ餌は、クッションして、後からなじみます。このなじみ幅では、喰わせ餌の上から 餌を散らしながら落ち、直ぐ上で、横に移動します。喰わせ餌と、すり替わるような動きが、速い喰いアタリを、引き出します。

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 床餌とヘラ浮子に加わる力
 床釣りでは、(鈎の重量+餌の重量)×sin²θが、ヘラ浮子を、下方向に引く、力の大きさになります。Topの基準となるのは、鈎無しの位置からです。

 数値を計算すると、∠θが80度だと、宙と変わりなく、70度で8割くらいです。宙で、鈎無しの位置から、5節なじむ餌だと、4節で、ヘラ浮子直下の錘から、70度位の角度で、ハリスが伸び、餌が着底していることになります。

 M型のヘラ浮子では、なじみ幅が大きくなると、餌の配置が離れ、なじみ幅が小さくなると、餌の配置は、段差に近くなります。他のタイプでも、同様のことが起こりますが、M型は、差が大きくなります。コレは、有利にも、不利にも、はたらく様です。

 共ズラシでは、多くの場合、∠θの値が、45~60度で釣っている様です。なじみ幅の小さい、速攻の共ズラシでは、なじんだ直後の下鈎ハリスは、40度くらいになっているようです。

 餌が無くなると、ヘラ浮子は、どこまで戻るのか。餌がついていない状態も、同じように計算できます。鈎無しの位置を基準に、カラ鈎のなじみ幅を考えます。ハリスの角度が、45度の時、その半分まで戻ることになります。

 共ズラシの釣りでは、鈎無しで錘合わせを行い、その目盛りを基準に、水中の様子を推定します。

 遅い共ズラシ
 冬の釣りに、強風はつきものです。流れが強くなり、仕掛けが、速く流されるようになると、喰い渋るようになります。早いアタリも、期待できません。そんなときは、餌を止めて、待てる釣り方に変更します。

 バラケ餌に、ダンゴの床釣り夏を入れ、硬く重いバ餌を作り、アンカーの代わりをさせます。喰わせ餌が止まるか、動き方が遅くなれば、喰いアタリが期待できます。

 M型のヘラ浮子は、バラケ餌が後に着底するので、流れの下手に入ります。カラツンが増えたり、アタリが出にくくなります。その為、上下が同着する、MF型か、上鈎が先着する、逆テーパーBodyのヘラ浮子に換えています。 

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 逆テーパーBodyは、強風でも振り込みが楽で、風にあおられても、Topはふらつきません。風に対して、最も便利なヘラ浮子です。

  両グルテンの共ズラシ
 私の使う餌は、新ベラグルテンと綿グルテンです。基本は半々で、柔らかめに作り、少し練り込んで使っています。サイズは、小豆より少し大きいくらいで。釣り始めは、なじみ後15~20秒で、打ち返します。

  床に、多くの、小さな餌塊をバラマキ、鈎の無い餌を、ヘラブナに喰ってもらいます。すると、鈎の有る餌も、躊躇無く、喰うようになり、早いアタリが期待できます。

 また、小さな餌塊が、多く散らばった状態は、ヘラブナの足止めにも、有効だと思います。

 水温が高い、シーズン当初は、なじみ際に、ヘラブナやジャミがアタックしてきます。餌を調整しても、限界があります。立ち上がり深度が深い、M型のヘラ浮子を使い、ハリスも短めにしています。

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     14尺で使う、S型のヘラ浮子、使い方は、気分次第!

 朝の気温が、氷点下になる、厳寒期になると、なじみ際のアタックは、ほとんど、無くなります。また、グルテン餌は、膨らんで後、周囲からバラケ、ヘラブナを誘います。こうなると、着水~なじみ時間が長いことが、有利にはたらきます。

 立ち上がり深度の浅い、S型のヘラ浮子を使い、ハリスも長くします。時には、錘を飛ばして、実質のハリス長を、1m近くにします。

 グルテン餌
 釣り場では、アレが良い、コレはだめだと、色々な声が聞こえてきます。私は、足下の水中に、グルテン餌を入れ、様子を見ます。

 膨らみ方や、溶け具合と共に、持続時間を観察します。

 綿グルテンは、柔らかくても、練り込むと、長時間にわたり、形を保ちます。

 アルファー21は、堅めに作ると、形は崩れますが、塊として、存在します。柔らかめだと、形が無くなりますが、長時間掛かります。

 新ベラグルテンは、堅めで、練り込んでも、30分もすれば、ポイントが白くなるくらいで、形が無くなります。流れがあると、霧散して、存在が判らなくなります。

 厳寒期は、アタリが出るまでに、何時間も餌を打つことがあります。持続時間の長い餌は、蓄積され、大量になり、喰いアタリが、期待できなくなる場合が出ます。

 食い渋りが予測できる時は、持続時間の短い餌を選択しています。新ベラグルテンは、持続時間の調整に便利で、色々なグルテンに、混ぜて使っています。


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