SSブログ
萱ウキの作り方 ブログトップ

萱ウキの製作 6 [萱ウキの作り方]

萱ウキの完成
     
 この状態で2日以上経過しました。
         
     PA050054.jpg
      
 糸を外し、表面を400番で削りました。先にノギスで直径を測り、削り過ぎを防ぎます。直径は、0.2mm程度小さくなりました。
     
     
     PA060001.jpg
     PA060005.jpg
     PA060004.jpg
     PA060006.jpg
          
 
日輪化粧巻き糸SSにて、Topと足の付け根に化粧巻きします。
 ウキゴムの取り付け部分は、同じ糸で太さ1.5mmに巻き、瞬間接着剤で固めています。
     
     PA090010.jpg
     PA060009.jpg

続きを読む


萱ウキの製作 5 [萱ウキの作り方]

 道具
     
     P9300013.jpg
     P9300014.jpg
     
 これ以外に、極細マジック、サンドペーパー、曲げ型付きのハンダゴテ、型紙などがあります。
     
 萱取り
 
知人より提供を受けた萱と、採取してきたもの、入手した萱は、多くはありません。使えそうなものは全部使います。
 萱を15cm前後でカットし、太さを計ります。材料の一覧を作り、どの太さがどれくらい使えるのか把握します。それを元に、作るための設計表を作り、プリントアウトしました。
     
     PA020074.jpg
     P9270006.jpg
     
 余分な萱は有りません。サイズが合わなくなると困るので、太い萱から順番に作りました。

続きを読む


萱ウキの製作 4 [萱ウキの作り方]

萱ウキの精度

萱の太さをノギスで測っても誤差が出ます。1/100mm単位で太さをコントロールできるとは思えません。また、萱の個体差は大きく密度の違いは、最大で2倍以上も有ります。基準設計表をそのまま実現することは不可能です。
     

作るための設計表
   
 萱直径は0.1mm単位、萱長は1mm単位にします。
     

「120中細パイプ」で、0.5ɡの萱ウキを作る前提で実践します。
     

製作手順
 作るヘラウキの基準設計表を、新しいワークシートにコピーします。今回は、「120中細パイプ」の表をコピーします。
     

 希望の錘重量の「萱直径」と「足割」の数値を欄外に転記する。
     
     P9250001.jpg
     
 使用する萱の太さを測り、その数値より0.2mm程度小さな数値を、萱直径に入れます。
 小さな数値を入れるのは、製作の過程で、表面を削る工程があるためです。
     

今回は、4.5~6.5mmを入れています。
     
     P9250002.jpg
     

錘重量が合うように「萱長」を修正します。
     
     P9250007.jpg
     P9250008.jpg
         

続きを読む


萱ウキの製作 3 [萱ウキの作り方]

今回は、データーのオンパレードです。
     

 基準設計表

合わせる錘重量は、これまでと同じく、0.8××1.875を電卓に入れ、=を押して出てきた数値です。
     

一部分、重複しますが、基準設計表を作るための入力データーを示します。
     

 萱 120 中細パイプ 竹足
     
 P9190003.jpg
     
 1行目にタイトル、「 萱 120 中細パイプ 竹足」です。
     

2行目は「成型データー」、3行目に項目です。
     

萱長   電卓に0.867××120を入れ、=を続けて押し、出た数値を下から順に入れています。
     

A    =H4*2
     

A浮力  =H4*H4*0.785*B4*0.33*/1000
     

B    =A4-B4-F4
     

B浮力  =H4*H4*0.785*D4/1000
     

C    =(A4-B4*0.67)*0.5
     

C浮力  =(H4*H4+H4*2+4)*0.785*F4/1000
     

萱直径  最後に直接入力して、錘重量を合わせる
     

萱浮力  =C4+E4+G4
     

錘重量  =H34
     
 P9190010.jpg

     
 12行目に「長さデーター」、13行目に項目です。
     

萱長   =A4
     

足長   =E14-A14
     

足中   =A14*0.4
     

足全   =B14+C14
     

Body長=(I4-C24)*74+38
     

Top長 =(I4-C24)*76+18
     

Top中 Topの長さを見て、適当な数値を直接入力
     

Top全 =F14+G14
     

全長   =A14+B14+F14
     

T長/材 =F14/A14
     
 P9190016.jpg

     

続きを読む


萱ウキの製作 2 [萱ウキの作り方]

 ヘラウキを軽くする 
 萱ウキは、重くなりやすいため、軽量化を考える必要があります。どの様なデザインをすれば良いのか、直線型と流線型を比べます。この二本は、同じ萱の隣り合った部分で作りました。
     
     
P9030086.jpg
     
 そのデーターが下の表です。カットした部分の多い流線型は、直線型より軽くなるはずですが、僅かに流線型が重くなりました。素材の皮の剥き方に問題があったのか、もしくは、接着剤に問題があったのかです。
     
   P9030057.jpg
     
 萱ウキの接着剤

AとBは、同じ萱です。切断した両側を絞ります。Aは木工ボンド、Bはエポキシ接着剤を使いました。

     
     P9040016.jpg
     P9040017.jpg
     

続きを読む


萱ウキの製作 1 [萱ウキの作り方]

 萱とは、何?
 カヤは、「茅」や「萱」と書かれます。茅はススキの別名で、「萱」はヨシやチガヤなど、イネ科植物の総称として用いられます。ヘラウキの材料となるのは、オギ(荻)とススキ(薄)です。
 ススキは株になっており、その株が大きく育つには10年くらい掛かるようです。オギは水際に多く自生し、地下茎で増え、並んで一本立ちしています。
 ススキもオギも、何種類かあり、中綿が形成されない、内部が空になっているものがあります。この様な物は、弱く使えないことが多いようです。
     
     P8240044.jpg
    高速道路の土手に生えるススキ、手前はオギの群落
     
     P8100002.jpg
     P8100003.jpg
    ホームグラウンド、風越池の傍らに生えているオギ
    
 ご近所の萱
 
萱ウキを取り上げるにあたり、名古屋市の北東から小牧方面の萱を見て回りました。狙い目は、宅地などの造成工事が済んで、ある程度の時間が経過しているところです。
 
ススキは細くて使えないものが多かったのですが、オギは使えそうなものも見つかりました。採取するには季節外れですが、萱は腐りにくいため、サンプルくらいは採取することができました。
      
     P8240040.jpg    

続きを読む


萱ウキの作り方 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。