萱ウキの製作 6 [萱ウキの作り方]
萱ウキの完成
この状態で2日以上経過しました。
糸を外し、表面を400番で削りました。先にノギスで直径を測り、削り過ぎを防ぎます。直径は、0.2mm程度小さくなりました。
日輪化粧巻き糸SSにて、Topと足の付け根に化粧巻きします。
ウキゴムの取り付け部分は、同じ糸で太さ1.5mmに巻き、瞬間接着剤で固めています。
萱ウキの製作 5 [萱ウキの作り方]
萱ウキの製作 4 [萱ウキの作り方]
萱ウキの精度
萱の太さをノギスで測っても誤差が出ます。1/100mm単位で太さをコントロールできるとは思えません。また、萱の個体差は大きく密度の違いは、最大で2倍以上も有ります。基準設計表をそのまま実現することは不可能です。
作るための設計表
萱直径は0.1mm単位、萱長は1mm単位にします。
「120中細パイプ」で、0.5ɡの萱ウキを作る前提で実践します。
製作手順
作るヘラウキの基準設計表を、新しいワークシートにコピーします。今回は、「120中細パイプ」の表をコピーします。
使用する萱の太さを測り、その数値より0.2mm程度小さな数値を、萱直径に入れます。
小さな数値を入れるのは、製作の過程で、表面を削る工程があるためです。
萱ウキの製作 3 [萱ウキの作り方]
基準設計表
合わせる錘重量は、これまでと同じく、0.8××1.875を電卓に入れ、=を押して出てきた数値です。
一部分、重複しますが、基準設計表を作るための入力データーを示します。
1行目にタイトル、「 萱 120 中細パイプ 竹足」です。
2行目は「成型データー」、3行目に項目です。
萱長 電卓に0.867××120を入れ、=を続けて押し、出た数値を下から順に入れています。
A =H4*2
A浮力 =H4*H4*0.785*B4*0.33*/1000
B =A4-B4-F4
B浮力 =H4*H4*0.785*D4/1000
C =(A4-B4*0.67)*0.5
C浮力 =(H4*H4+H4*2+4)*0.785*F4/1000
萱直径 最後に直接入力して、錘重量を合わせる
萱浮力 =C4+E4+G4
12行目に「長さデーター」、13行目に項目です。
萱長 =A4
足長 =E14-A14
足中 =A14*0.4
足全 =B14+C14
Body長=(I4-C24)*74+38
Top長 =(I4-C24)*76+18
Top中 Topの長さを見て、適当な数値を直接入力
Top全 =F14+G14
全長 =A14+B14+F14
萱ウキの製作 2 [萱ウキの作り方]
萱ウキの製作 1 [萱ウキの作り方]
萱とは、何?
カヤは、「茅」や「萱」と書かれます。茅はススキの別名で、「萱」はヨシやチガヤなど、イネ科植物の総称として用いられます。ヘラウキの材料となるのは、オギ(荻)とススキ(薄)です。
ススキは株になっており、その株が大きく育つには10年くらい掛かるようです。オギは水際に多く自生し、地下茎で増え、並んで一本立ちしています。
ススキもオギも、何種類かあり、中綿が形成されない、内部が空になっているものがあります。この様な物は、弱く使えないことが多いようです。
高速道路の土手に生えるススキ、手前はオギの群落
ホームグラウンド、風越池の傍らに生えているオギ
ご近所の萱
萱ウキを取り上げるにあたり、名古屋市の北東から小牧方面の萱を見て回りました。狙い目は、宅地などの造成工事が済んで、ある程度の時間が経過しているところです。
ススキは細くて使えないものが多かったのですが、オギは使えそうなものも見つかりました。採取するには季節外れですが、萱は腐りにくいため、サンプルくらいは採取することができました。