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至誠の焼印 [焼印の作り方]

 至誠の焼印は、焼印を彫る練習で、作っています。ほとんど、使用していません。そこには、2つの理由があります。

 一つは、病院、学校、会社や、各種団体、果ては、暴力団まで、名称として使われているのです。すでに、他の人が、銘としても、使っていると思うのです。人気が、有り過ぎる言葉なのです。

 二つ目は、著名人、歴史上の人物など、多くの人が、書を残しています。検索すると、数多くの書体が得られます。練習材料には、事欠きません。画像検索の一部が、下です。

     

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 ここ一月ほど、赤枠の書、日本海海戦で有名な、東郷平八郎元帥の書を、焼印にしていました。この書は、焼印としては、最も不向きな物です。

 焼印の細い線は、細く削っても、ある程度の太さに出てしまいます。食い込むことと、周りが焼ける為です。

 細い線と、太い線が、バランスよくある場合、細い部分を、下げればよいのですが、細い線が続くと、それができません。

 この書は、線と、線の間隔が、狭い為、丸焼けになり易いのです。

 失敗を重ね、工程を見直し、工具を改良して、どうにか、及第点に達したのが、これです。

    

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 実際に、押してみると、こうなります。

    

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 低温で押した、左二つは、書の雰囲気が出ています。しかし、標準的な温度や、高めの温度だと、丸焼けになってきます。実際、少し高めで押した、右端は、丸焼けになり、竹の皮が、ずる剥け状態です。

    

 今回は、改良した、篆刻刀を、紹介します。そして、次回で、青枠の至誠(安倍首相)を素材に、工程を紹介します。

     

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 切り出しと、キサゲで、最初と最後に使います。最初は、文字の輪郭、最後は、仕上げです。

     

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 荒彫の為の篆刻刀です。キサゲタイプと、篆刻タイプで、丸刀加わりました。焼印の大半を削ります。

     

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 深彫用の刀です。6mmアンカーボルトに、特大カッターの刃を取り付け、アルミパイプに入れました。デザインカッターは、反対側を使っています。これで、細い部分を、掘り下げます。


 今回の焼印では、微調整を、繰り返して作った、この刃物が、大いに役立ちました。

  

 三つ目錐は、口の内側部分など、閉じた部分で使います。また、一部の仕上げにも、これを使います。

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