藤箱の完成 [木工]
去年の、暮れ頃から始めた、藤箱の製作は、ようやく、完成にこぎつけました。
朴の試作品、天板は、藤の切り貼りと、乾漆(うるみ)、側面は、藤の貼り付け、内部は、木屑漆で固めています。
今回の箱は、細い木材で枠組、竹丸棒や板を、組み合わせています。房下がりなどの金具は、付け難くなっています。留め具は、極小のネオジム磁石と、釘を利用しました。
釘をセットして、彫り込みを確認します。
黒檀の試作品、どの様に藤を編み、どの様に収めるか、十分に確かめられました。試作品は、細かな不具合が出てきています。
しかし、全体としては、充分美しく、迫力ある一品に仕上がりました。
箱の内部は、乾漆(うるみ)を、漆で固めました。編み込みが、不安定なため、少し凸凹しています。
丁番は、釘を削って、彫り込みを浅くしています。留め具は、朴と同様、ネオジム磁石です。
天板は、藤を平編みして接着、乾漆(白)で目止めしています。
2つの試作品は、釣り具倉庫101で、委託販売することにしました。
手間を度外視した、安価になると思います。
市松模様パドックの藤編み箱
2つの試作品のおかげで、イメージ通りの作品に仕上がりました。
内部は、パドックの木屑をウレタンと漆で固めています。編み込みが安定したため、藤のバラツキに因る凸凹だけに収まり、平面が出ています。
丁番は、釘を削り、彫り込みを小さくしました。
留め具は、房下がり、デザイン変更で、取り付けられるようにしました。
天板、正面、裏面、両側面、編み込みの、習熟度が増したため、隙間なく、平行に、整然と、藤が並び、細かな市松模様が、出来上がりました。
編み込みに因る、歪は、巧く調整できたので、箱に歪みは出ていません。
今回の藤箱は、難しい作業が多く、仕事量も膨大、工芸品レベルです。
もう少し簡単に!
もう少し安く、簡単に、楽しく作れる、藤箱を考えます。その為に、こんなものを作りました。
アルミ板に、線を引きます。
線を、ヤスリで、深くします。
3mmに1つ、ケガキを入れ、ルーターで、穴を広げます。
ポンチを入れ、2mmの穴を開けました。
表記で、1.8mm(実測1.95mm)の太さ、釘を、穴に差し込み、瞬間接着剤で固定しました。
次回は、これを使います。
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