藤編みの小箱 ３ 穴開けと組み付け

　３ｍｍの鉄板で、穴開けの、基本治具を作りました。

　正確なケガキが入れられ、ポンチを使えるので、ドリルも、位置が定まります。

　　　　　

　しかし、数が多い為、幾つかは、ズレが出てしまいます。ヤスリや、ルーターで、修正して完成させました。

　素材の穴あけ用に、パイプ支柱を２個付けて、簡易ボール盤にしました。

　　　　　

　穴開け工具は、２０ｗのルーターです。高回転で、低トルク、破損が少なくなります。

　　　　　
　　　　　

　２．５ｍｍ化粧合板に、墨入れ、先の治具をセットして、穴開けをします。

　　　　　
　　　　　

　３枚作り、穴開け治具、１５ｍｍ高、２０ｍｍ高の、組み付け治具になりました。

　　　　　

　カーボンパイプの、取り付け位置を、調整して、穴の深さを決めます。

　　　　　

　組み付け治具に、黒檀フレームをセットします。そして、短く切った、ステンレスパイプ（３ｍｍ）を使い、治具が、ズレない様にして、穴開けをします。

　　　　　

　掃除機で吸い取りながら、作業を、慎重に進めました。

　　　　　

　上下の穴位置が、揃うように、治具は、表裏で使いました。

　　　　　

　竹ひごは、径を合わせ、上下をテーパーに削りました。

　　　　　

　組み付け治具は、輪ゴムを使い、竹ひごを固定します。

　　　　　
　　　　　
　　　　　

　仮組後、上下片側ずつ、木工ボンドを使い、接着しました。

　　　　　

　市松模様の小箱
　朴材の試作品は、底板を接着したため、予定の編み込みが、出来なくなりました。

　そこで、籠編みにして、裏側をカット、馬蹄形に曲げた、藤を挟み込んで、完成させることにしました。

　　　　　
　　　　　
　　　　　
　　　　　

　試し編みでは、最初、藤が巧く収まらず、表裏に、乱れが、出てしまいました。

　　　　　

　しかし、試行錯誤を繰り返し、最終段階では、コツを掴み、網目が安定してきました。

　　　　　

　写真の内側は、右が最初。左が最後です。

　　　　　

　朴、黒檀、共に、漆の乾燥待です。

　　　　　

　パドックのフレームは、上下と天に、編み込みをします。作業量を考えると、小箱でも大作です。

　　　　　
　　　　　

　次回は、編み込みをしていきます。