セットの竿掛け作り [釣り具の製作]
これまで、多くの万力を作ったが、合わせる竿掛けが、足りていない。断捨離の為、マッチする竿掛けを、作ることにした。サメ皮や、貝など、材料も多いので、贅沢に使う事にする。
オーバーホールした、これらの万力、短い、華やかな、竿掛けが欲しい。
ベースデザインは、この竿掛け、竿に優しく、返りが速い、しかも余分に曲がらない。大事な、愛用品になっている。
2本ある、これを、再利用することにした。
必要な部分を、カットして、印籠継ぎにして、接着する。今回は、テーパーが急な為、絞り加工を使った。表皮に近い、丈夫な部分を、活かすことが出来る。また、跳ね返る力は、エポキシでの接着に、効果を発揮する。
削る時は、先端を、竹に入れて加工する。
竿掛けの、ベースが、出来上がった。今回は、隙間の装飾に、象牙も、使う事にした。
象牙の加工
象牙は、印材の端切れが、販売されている。薄くとも、ひび割れの少ない、右端がお勧め品です。
片端を、ガムテープで固定した、木製の簡易バイスが、意外に機能してくれる。
大きく切る時は、軽金属用の鋸、細かく切る時は、バローベ5/0を使用した。
金属用ヤスリと、サンドペーパーで、内外の加工をした。
輪ゴムで組み合わせ、糸で固定する。接着剤は、木固めエースを使用した。3~4回、浸みこませ、2日間、乾燥、硬化させる。
パーツの数が多い為、何処かに、隙間が出来てしまう。胡粉と、木固めエースで、目止め処理をする。
外側の加工後、木固めエースで、コーティングする。藤や、糸の塗料で、線や、シミが、入らない様にするためだ。
装飾のベースが完成し、下塗りの乾燥中。
セット内容
龍虎の万力、竿掛け(長さ880mm)
元から、超極細藤巻、ワンポイント象牙、乾漆ヘラブナ卵殻蒔絵、乾漆に藤互菱編、乾漆に龍切金、先は、藤とサメ皮巻です。
朱雀万力、竿掛け(長さ820mm)
元から、超極細藤巻、ワンポイント象牙、乾漆に朱雀切金、乾漆に藤互菱編、サメ皮巻、先は、乾漆メキシコ産青貝の螺鈿です。
杜松万力、竿掛け(長さ915mm)
元から、蝶乾漆キンマ、象牙、サメ皮巻、乾漆にヘラブナ卵殻蒔絵、先は、超極細藤巻と象牙です。
ギア万力(カイヅカイブキ)、目無し13節、合竹、超極細藤巻
杜松万力、1本半段巻竿掛け、勝ち虫(トンボ)螺鈿
今回の、3本の竿掛けは、未完成です。8月上旬より、釣り具倉庫101にて販売予定です。
尚、完全委託の為、価格など、問い合わせには、お答え出来ません。
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