網代編み 基本1 [籐、編み付けの世界]
今回は、網代編みです。基本的な編み方です。皮籐など横幅に対して厚みの少ない籐を使うと編みやすくなります。
今回は、太物(1.2mm幅)を使って編んでいきます。完璧に編むのは難しい籐を選択しました。その理由は後で出てきます。
下地作りは、前回の渦巻きと同じです。握りの最大径21.5mmで60本です。半数の30本(25cm)を竿尻に取り付けてから、握りの土台となる木を取り付けます。残りの30本(12cm)は両側にテーパーを付けておきます。
編み機にセットしたら、捻っていき、籐が重ならないように間隔を整えて輪ゴムを掛けます。これは、寸法を出すための目安です。
籐に充分水を含ませたら、写真のように籐を差し込んで下さい。これは、籐が抜けないようにする意味と、修正が楽に出来る様にする意味です。
編み方は、竿尻側に出ている籐を、二本飛ばして二本すくいます。一本おきに編んでいくことになります。編み始めの三段ぐらいを編んだところで、籐を締め込みます。下になる籐を鉤針の先を使って潰し、編み目を小さくしていくのです。締め込んで編み目の修正が終わったら、デザインカッターなどで出ている籐をカットします。
前の写真と編み目を比べると違いが分かります。この潰し込みの作業と、左右の籐のテンションをそろえることがこの編み目を美しく編む鍵になります。
ここから先は、籐を潰して編み目が小さくなるようにしながら編んでいきます。編む過程では、こまめに修正をして編み目を整えるようにします。
ゴムの張り加減は、太物の場合、少し伸びる程度です。細い籐や、皮籐を編むときは、ゴムが外れない程度に調整します。テンションを掛けない方が、編み目が崩れにくくなります。ガイドとテンションの調整は、一段編む事に行います。
皮籐や、数本一緒に編む(後に紹介する)ときは、最初から軽く締めていけば巧くいきます。籐を潰して編み目を無理に小さくする必要は有りません。
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