渦巻きの編み込み 1 [籐、編み付けの世界]
今回の編み目は渦巻きの模様です。編み機にセットする籐が48本、それに交差する籐が48本、この籐編み機のMAXです。狭いところを無理に通すため、籐が折れたり、ちぎれたり、トラブル続出になりやすいのです。しかし、巧くできれば、「籐編みの美しさを認識して頂ける」と思います。
下地の作り方と準備です。
握りの土台は松材を旋盤加工しました。今までと違うのは、パイプにしていることです。
竿尻は出っ張りをなくします。握りのパイプが通る様にするためです。
マスキングテープで仮止めして使用する籐の長さを測ります。折り返し分として15mm、結び白に10mm足します。この握りの場合は、木の直径21mm、籐のはいる部分13cmで27cmとしました。
尚、今回使用する籐は「細」0.9mm幅です。
竿の直径は12mmです。48本は付けられないので、竿尻に来る部分にテーパーを付けて、籐の幅を0.7mmにしました。
木片にノコギリで切れ込みを入れて、簡易治具を作り加工しています。
竿尻に籐を取り付けます。籐の先端部分にだけ瞬間接着剤を着けて外れないようにします。
穴の遊びは、新聞紙を巻いて埋めます。エポキシ接着剤を使って固定します。その際、籐の方に接着剤がはみ出さないようにします。
竿先側は新聞紙でテーパーを整えます。編み込みの時に水を使うので、塗料を塗って防水して下さい。
籐を曲げるときは先ず水を付けて籐を柔らかくします。また、少しずつ曲げるようにして下さい。クセが付いたら編み機にセットします。
セット完了です。48本有るとたっぷりと時間がかかります。
竿尻の籐が重ならないように、ピンセットや鉤針を使って整理します。次は、編み込みの開始です。
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