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焼印を彫り始めるまで [焼印の作り方]

1.銘をデザインする 
 
銘を決めるときには、候補をいくつか考えることが必要です。その銘で、すでに色々な物が製作されている場合があります。銘がバッティングしているのです。また、字体辞典などで字を調べ、実際にデザインをしてみると、良い感じにならない事があります。

 何に打つかを考えて下さい。箱物や万力などは、字画を少なくして、太い線が生きるようにした方が映えます。竿などでは、穂持ちなどに打つことも考えたほうがいいでしょう。字画が多すぎると全体が丸焼け状態となるケースが増えます。少なすぎると貧弱な感じ見えることもあります。

 デザインに不合理な部分が無いようにする事です。今回のデザインでは、一文銭がモチーフに成っていますので、楷書を選びました。「他の字体では、違和感が出る」と感じています。デザインに因って、色々と字体を変えてみると良いです。

   

2.裏文字の練習
 
銘やデザインが決まったら、トレース紙に清書をします。解りやすいように、一字を10mm角ぐらいで書くと良いと思います。次に、裏返して、裏文字を写し取って、それを清書をします。そして、この文字を練習します。30分から1時間ぐらい、丁寧に練習する事が必要です。彫り始めたら自分の中にある字のイメージが大事になります。清書した手本は、参照しますが、イメージがはっきりしていないと、巧く彫り進めるのに苦労します。

3.インゴットの下準備と下書き
 
作る焼き印のサイズに合わせてインゴットを購入して下さい。長い物をカットするときは、ケガキを一周させて入れ、糸鋸を回してカットすると良いと思います。カットされた素材は、彫る面を研いで平らにします。私は、細目ヤスリでならした後、化粧版に水研ぎペーパー800番を張って研いでいます。この作業は、ポイントになるので、丁寧にやる必要があります。

 

    

 

 ケガキ針で中心線を入れます。この線を基に見当線を入れます。この見当線を参考にしてフリーハンドで裏文字を書いていきます。「ケガキを深くしない」、「二重に線を引かない」、「常に全体のバランスを見る」ということが大事です。特に、見当の線よりも、全体を見て、字のイメージを大切にする方が、巧くいくと思います。小さい物に線を引いているので見当線は信用し切れません。巧く行かなかったときは、印面をもう一度研ぎ直して、やり直します。完璧にすることは、必要有りませんが、バランスの崩れは、後で簡単に修正出来るという訳ではありません。

   


   

 

 



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