こんな竿 [釣り具の製作]
ここ一月ほど、試し釣りをして、何度も作り直したり、修正したりしました。
半ば残骸といった感のパーツも、ずいぶんな数になっています。
試釣りに至らなかった物も、結構入ってます。
4本継、7尺、硬調
全長2130mm、元竿から630,630、530、560mm
太さ、10.0~8.8、8.1~6.9、6.0~5.0、4.6~1.8mm
ペットボトルに水を入れ、200gにしました。これを竿に繋いで、曲がり具合や、強さを見ています。
竹竿の話 2 [釣り具の製作]
輪切りブロック [釣り具の製作]
輪切りの装飾 3 [釣り具の製作]
小枝で装飾 2 [釣り具の製作]
小枝で装飾 [釣り具の製作]
竿掛け作りの、あれこれ [釣り具の製作]
今回のお気に入り
過度に装飾を施した竿掛けは、10尺くらいの竹竿、12尺くらいのカーボンロットまで載せられます。
竿を置いたときの感触は、羽枕に置いたような感じです。しかし、大きく沈み込むようなことはありません。軽い竿も、重い竿も、同じ様に曲がります。
スーパーソフトなティップ、スーパーハードなバット、普通の作り方では実現されない、独特のものです。今回作った竿掛けでは、一番のお気に入りになりました。
竹選び
小節だが、太さと長さが足りない。普通に作れば、長い針外しにするくらい。しかし、元のほうに4~5本継いで作れば、極上の竿掛け素材に変身します。インチキをするには、最高の素材です。
節間の長い竹、このような竹は、質の良いものが多い。そのまま作ると、竿掛けとしては見映えがしない。しかし、インチキ竹のパーツとしては、一級品になります。
竿掛けを作る 7 [釣り具の製作]
バッドチューニング、(華美な装飾)
短尺カーボンロット用の竿掛けは11節で、元の部分12節目の位置に鮫皮の上端がくる様にしています。上品にまとめたデザインの筈だったのに、1本の竿掛けには余分なものが出来てしまいました。「ひび割れたのだからしょうがない」では残念です。少々下品に装飾を増やし、別の雰囲気を持った竿掛けにすることにしました。
補修箇所は、糸を巻き足し、黒漆を塗り、白漆で竜の絵を書き込みました。乾燥後、漆「紅溜」を塗って、色を付けました。
元の方は、バランスを考えて、3箇所の装飾ステージを作りました。マスキングテープを貼り、下処理として、装飾部分と糸を巻く部分をサンドペーパーで削りました。
竿掛けを作る 6 [釣り具の製作]
柔らかな竿掛け
短いカーボンロットを載せる竿掛けは、柔らかさを求め、細い竹を使います。小さな径の竹は、太い竹を継いで万力に合わせることになります。継ぐ竹を、1本とは限らずに作れば、別のプロポーションを持った、魅力的な竿掛けができます。
先の部分は、針外しに使うには少し太いが、竿掛けには使えそうに無い竹です。先径6mm弱、元径10mmくらいで、全長は90cm程度です。無理なく使えそうなところは、中央部分60~70cmくらいです。万力との合わせ部分に、1節分くらいの竹を継いだだけでは、長さが足りません。
一組は、しっかりした竹が集まりました。並継ぎで、芯は入れません。込みの長さは、接着するため40~50mmです。
一組は、少し不安があるので、目無し13節と同じ様に継ぎ、接着します。こちらは、芯があるため、込みの長さは、25~30mmです。
7本ずつ用意しましたが、どちらも6本を使いました。
竿掛けを作る 5 [釣り具の製作]
一本物、目無し竹13節
竹の組方は、カーボンのときと同じ形ですが、合わせる位置が変わります。節の部分の下側が「込み口」になります。そして、節間に「込み」を作ります。その為、今回の合わせ方を採用すると、「芽」の部分が消えてしまいます。
節のすぐ上でカットし、太さを測ります。竹の端切れは、節のすぐ上でカットした部材がたくさん有ります。色の合う物を選びました。
今度の芯材は竹で、初回と同じ様に節の位置と、込みの先端の位置を墨入れします。
元の部分は、太目の竹を繋いでいます。
芯になる竹に合わせて、カットしています。バイスに挟んだ角材には、半円の溝が削ってあります。こうすると、竹が安定します。
節の部分は、糸を巻いて養生しています。